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長崎和牛(長崎県)


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長崎牛

長崎和牛の特徴

長崎和牛は長崎県において生産されているブランド牛肉の名称です。

長崎和牛としての名称は特に格付けなどを必要とはしませんが、長崎和牛の中でも肉質等級がA4ランクもしくはB4ランク以上のものは「ながさき牛」のブランド名で販売されています。

長崎は九州の端であり比較的温暖な気候で育ちますので、冬であってもそれほど寒くはならず、寒さが苦手な牛においても過ごしやすい環境での肥育を行うことができるのです。そのような点があまり牛にストレスをかけないこととなり、肉質を良くする要素となっています。

肉質としては脂身がそれほど多すぎず、赤身と丁度良いバランスを保っており、赤身の味わいと脂身の風味が特徴的です。食べごたえのある肉質であることから、ステーキとして食べるのも適していますが、薄切りにすれば様々な味付けを行う料理に使用するのも適しています。

長崎和牛の歴史

長崎県における牛との関わりは2000年以上前から続いていると考えられており、その証拠として歴史的な発掘現場から牛の歯などが出土されているようです。それだけ長い歴史があるのですが、本格的に牛を食用として用いるようになったのは、1862年のことです。

長崎は貿易の拠点として位置していたこともあり、多くの外来人が立ち寄る場所でありました。その中にいたトーマス・グラバーという人物が、日本で初めて肉牛の解体場を建設したのです。日本では明治以降に肉食が一般化しましたので、解体場が出来た年代から考えれば長崎は日本においてはかなりの肉牛先進地域であったと考えられます。

長崎は各地のブランド牛の元となる素牛の生産が盛んに行われていることでも有名だったのですが、その血統のある素牛を使い長崎においてもより良い肉牛を生産しようという動きがあり、長崎和牛のブランドが誕生することになりました。

長崎牛は平成24年に行われた和牛のオリンピックと言われる全国和牛能力共進会への出品において、内閣総理大臣賞を獲得しており、その肉の品質の高さが評価されるとともに、全国的においてもブランドイメージが確固としたものになったのです。

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